奪われる「考える力」
1月 12th, 2007
先日、毎日新聞に面白い記事を見つけた。
ネットに頼り過ぎて、モノが覚えられない健忘症になる可能性はある。
人間の脳には、短期的な記憶をつかさどる「ワーキングメモリー」の部分があるが、ネット検索が便利になって依存し過ぎると、モノをいちいち覚えておく必要がなくなる。
無意識のうちに脳のこの部分をだんだん使わなくなってくる。
この「ワーキングメモリー」は短期の記憶だけでなく、学習や経験で蓄積された長期の記憶を引っ張り出す際に重要な機能を持っていることも分かってきた。
便利になると頭を使わなくなる。車に乗ってばかりいると、脚力が衰えるのと同じだ。
ちょっとはっとした。
PCで文章を書き、手紙がメールに変わっている今(私)、漢字は読めるけど書けない。いざ自分で文字を書こうとすると、バランスが取れない。
それに、なにか分からないことがあるとすぐにPCでNET検索。
自分で調べ、考え、関連づけて、答えを探す。こういう過程を一瞬のうちにPCにさせている。
そして、それが習慣になっている。
しかし、PCが悪いのでも、ネットが危険なのでもない。
使い方、付き合い方を人間はわきまえるべきなのです。その上で最大限に有効に使うべきだと。
依存するのでも、支配されるのでもないPCとの上手な付き合い方を人間はもっと考える時期に来ているのでしょうね。