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本物の空気
5月 21st, 2007
所要で、東京まで行ってきた。
あまり自由な時間はなかったのですが、半日ほど空く時間が前後で2日あったので、東京国立博物館と国立新美術館に行って来ました。
なんとしても見たかったダビンチ。
勿論「受胎告知」の実物を日本で見れる事は貴重な機会でしたが、科学者としてもダビンチを見たかったのです。
しかし・・・天才ってこういう人のことを言うのね!実感です。
ただ、「受胎告知」も実際のマリアは画集やリトグラフで見るものとは表情が違い、光の加減でしょうか、強く、決意の表情を感じました。
一方モネは実は目的は絵ではなく、あの黒川紀章の建物でした。
今、他の事であまりにも有名ではありますが、やはり彼の建物は美しいと思います。
で、ついでに観た(笑)モネ。私は印象派は好きではなくというか、良さを理解できないでいました。
今もあまり好みではありませんが、でも、かなりいいかも?とちょっとした驚きでした。
特に理解できない、よさが分からなかった点描。しかし、あの空間、距離感を持って観る事によって視覚のなかで混ざり合い生まれる色、空間がはじめて感じたように思いました。
また、そう印象的ではなかった若い頃の作品からの流れでどのように変わってきたかが分かりとても有意義でした。
本物は醸し出す空気が違う。
やっぱり、本物の意義、価値は絶対的なのかも。
5 Responses to “本物の空気”
師匠の昔の言葉。
良い物を見ろ!
本物を知れ!
亡くなって想う、素晴らしい言葉です。
そう、本物の意義、価値は絶対的でしょう。
そうですね。
本物を見るだけで、多くのことが響いてくるような気がしました。
「別に興味ないし・・・」なんて思っていた今まで。なんだかあまり好きではないなんていう資格すらなかったな!って。
これからは本当の価値を知れる、分かるように居たいと思います。
そういう意味で、気づきを与えてくれるような有意義な時間でした。
ダヴィンチは流石に凄いですね。光線の当たり具合を絵に表現出来るとは、私にはとても真似は出来ません。
また当時でも空への憧れが強く、ダヴィンチはヘリコプターの基礎や羽ばたき飛行機などを考えていました。羽ばたき飛行機は実現しませんでしたが、ヘリコプターは現実に飛んでいます。
モネは判り易い絵ですね。私は抽象画は判りませんが、これだったらよく判ります。
しかし何を言いたいのかが理解出来ないのが、私の芸術に対する能力不足です。
私が判らないのは、晩年のピカソでした。箱根にある美術館で見たピカソの作品は、「これだったら幼稚園の園児でも描ける」と思ったものです。でも、本当は凄い作品との事ですが、今でも幼稚園の展覧会に見えています。
これが私の能力不足なのでしょうね。
わ~い、お土産話ありがとうございます。
ケラさんと一緒に美術館めぐりしたかったです~
私も大好きです。やっぱり絵のお話、よくしていたから・・・絵が好きなところ似ていますよね~
建物の美しさも見てみたいです~
ネットで検索していたら、黒川さんが建てたものがいくつかのっていました。
作品が引き立つような見せ方してあったのでしょうが・・・
やっぱり本物はすごいのでしょうね~
> みるくさん
実際絵は詳しくないし、高校も芸術の選択は音楽だし。中学以来絵を描いたことも、勉強したこともありませんでした。
仕事も、今やっていることもコマーシャルが基本だから正当なものではないのかも知れないしね。
でも、このごろ、絵に限らず、きっと、ものの本質というか、そういうものはやはり強いな!って思います。
>福餅さん
きっとお嬢様が美大ですもの。芸術というか美術は身近ではないですか?
ピカソも最初はしっかり描写をし、デッサン力はすごいものがあります。
やっぱりこれもそのものの本質、実態なんでしょうね。