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日本の子供は「孤独」
2月 14th, 2007
国連児童基金(ユニセフ)が発表した(先進国に住む子どもたちの「幸福度」に関する調査報告)で、経済協力開発機構(OECD)加盟25か国のなかで、日本は、「孤独を感じる」と答えた15歳の割合が、29・8%と、ずば抜けて高かったそうです。
日本に続くのはアイスランド(10・3%)とポーランド(8・4%)。あまりにも開きがありますよね。
また、日本は、親が働いていない家庭の割合が、先進国中で最も少ない0・4%であるのに、平均収入の5割を下回る家庭に暮らす「貧困児童」の割合は、14・3%だそう。最悪の米国(21・7%)から数えてワースト9位となり、子どもを持つ「ワーキングプア」の家庭が相当数に達しているとおう現実が浮かび上がったそうです。
日本は豊かな国でも、暖かい国でも、美しい国でもありませんね。
2 Responses to “日本の子供は「孤独」”
私が幼少の時には、今のお子様と違ってガキでした。それこそ着る物も最初がどの生地か判らない程つぎ当てだらけの服を着て、毎日泥んこになって遊んだものです。
その幼少の時に遊ぶのは年齢幅が広く、中学生から小学生低学年まで少ない時でも5・6人ぐらいで遊んだものです。多い時には10人以上の時もあります。また別の地域のグループと合流して、大人数で遊びました。これだけ広い年齢幅がありますので、年上の子が年下の子の面倒を見るのが当たり前の事でした。
今では気の合った者だけで、遊ぶのが普通になって来ていますので、2・3人ぐらいで遊ぶのが主流です。またコンピュータゲームが普及した今では、一人で遊ぶ時間が長いのではないでしょうか??
拙宅近くの公立中学は、荒れた中学で有名です。私の一番上の豚児♀はこの中学に通学しました。問題になった時、私が学校の先生に会った事がありましたが、熱意が感じられませんでした。話しをしている最中に中座したり、「この時間外手当は貰っていません」や「うちにも小さな子供がいるので早く帰りたい」などと言って、私の話など聞こうとしません。これでは生徒が荒れるのも当たり前です。
これに懲りて、二番目の豚児♀は私立中学に入学させました。中高一貫校が多い中で、この私立中学は小中一貫校です。先生は親の話はもちろんですが、生徒の話も真剣に聞きます。時間外は考えていません。生徒の為なら徹夜も当たり前の考え方です。
学校はオープンなイメージを持っていますので、授業参観は常時OKで、学校に関係の無い近所住民の見学も歓迎しています。余談ですが、船越英二氏や菅原文太氏の子供も通学していますので、運動会やバザーなどには本人がよく現れます。
小中一貫校ですので、小学生と中学生が一緒に遊ぶ光景をよく目にします。このぐらいの年齢幅がありますと、中学生が小学生の面倒をよく見ています。私の時代のガキの集団が再来したようなものです。ガキはいたずらして価値のあるものですので、若干はみ出す事もありますが、公立中学の生徒の様に、刃物を持ち歩く事はありません。いわゆるガキのいたずら程度のものです。
私が今まで感じた事は、中学生が一番精神的にも肉体的にも不安定な時期です。この不安定な3年間だけで隔離して仕舞いますと、全体が不安定な環境になって仕舞うのではないでしょうか??これを小中9年間の年齢幅があれば、少しは年上の自覚も現れるものです。刃物を持ち歩いて同級生を脅したり、暴力で毎日を生活する事も、小学生が見ていますので、出来ない環境になります。
また中高一貫校の場合は、6年間の年齢幅があります。高校生になりますと、精神的にも肉体的にもかなり安定して来ますので、中学生の面倒を見る余裕が出来ます。高校生は中学生に「ダメ」と言える環境にあります。中学生は悪い事が出来なくなります。
中学生がキーポイントになり、小学生や高校生と遊ぶ事が出来れば、孤独も少なくなるのかも知れません。一緒に遊ぶ年齢幅が広がれば、小学生も必然的に一緒に遊ばざるを得ません。小学生で気に入らない子供が居ても、中学生が一緒に遊ぶ様になれば、除外する訳にはいきません。
私は小学生と中学生が一緒に遊ぶのが理想的だと思いますが、現実はなかなかうまく行かないもでしょう。気の合う少人数の友人より、年齢幅を広げて世代を超えた友人を持つ事も必要だと思います。これだけ多くの友人が居れば、孤独感もある程度は解消するかも知れません。
よく話題に上る公立の中学校、こちらも、ちょっと子供を行かせたくない学校ですが、それよりもひどいですね。
でも、すべての子供が私立にいけるわけではないので、やはり、国がもっと頑張ってほしいですね。
孤独ということになると、少し違った問題もあると思いますが。
ある方が、子供は大人の鏡だと。
孤独を感じる、笑顔が消えた子供たち。
まさに今の大人でもありますね。