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今日札幌の芸術の拠点が1つ消えます。
1月 31st, 2007
耐震強度の不足などによる理由から取り壊しが決定した札幌市民会館。
昭和33年に旧豊平館跡に建てられ、今年で48年を迎えた同ホール。
音楽効果が優れていることから、様々な公演が行なわれてきたが、1月末をもって使用を停止し、3月末に閉館することとなった。
今日は「札幌市民会館の最後の日」。
PM7時から「札幌市民会館の最後の日コンサート」が行われる。
イベント出演は山崎まさよし、奥田民生、佐野元春、仲井戸“CHABO”麗市、chara+土屋公平、Leyona、、古田たかしや佐橋佳幸らによるHALL AID BANDが予定されている。
また当日の会場装飾は、北海道在住のアーティストたちによるアート・パフォーマンス&表現の場として提供されるそう。
小学生の頃コンクールで舞台に上がった。
コンサートは数知れず、リトナーなどの外人もよく使った。
子供と(子供向き)ミュージカルも行ったし、ロックもクラシックもジャズもいろいろ開催された。
展示スペースもあり、各種展示会、展覧会も行われた。
会議室も借りたことあったな!
そういえば・・・予防接種や検診もあったかも。
私が生まれる前からあったホール、会館。
またひとつ札幌の名所が消えます。
追伸です!
今TVのニュースでシークレットゲストとして「忌野清志郎 」が来たそうです。
元気そうにうたってました。声もそのまま。よかった!
2 Responses to “今日札幌の芸術の拠点が1つ消えます。”
街を歩いていますと、見過ごして仕舞う風景に、建設中の建物を見ていますと、「はて、前は何が建っていたかな??」と思うものです。見過ごした建物の記憶がありません。毎日見ているはずですが、なかなか思い出せない事があります。建て替わってはじめて過去をクローズアップするものです。
一度でも使った事のある建物は印象的です。また住んだ事のある建物も印象的ですので、思い出せない事はないのですが、見過ごした部分はちょっと悔しい思いがします。
私は就職してから転勤族でしたので、いろいろな土地に住んでいました。この中で一番印象的だった建物は、学生時代に住んでいた青森県十和田市のアパートです。今となっては取り壊して民家になって仕舞いましたが、卒業してから20年後に取り壊しを聞いた時にはかなりショックでした。
初めて一人暮らしをしたアパートは、一番落ち着いた場所でした。また「自分の場所」と感じたものです。取り壊しを聞いた時には、あまり信じたくありませんでした。時間を作って十和田を訪れた時に、アパートの跡地にある民家を見て現実を知る事になります。
この様に街は移り変わって行くものです。いつまでも古いアパートを放置していますと、次にその土地に住む事が出来なくなります。私の希望としては、いつまでもそのままにして欲しいと思いましたが、いつかは取り壊しになります。なかなか個人のノスタルジーは叶わないものですね。
ヨーロッパなどの外国には、300年前の建物や500年前の建物など、歴史を持った建物がたくさんあります。日本には使い捨ての文化がありますので、歴史を持った建物は外国に比べますと少ないものです。
この使い捨ての文化が日本を支えた事もあります。日本の建物はある程度使って老朽化しますと、建て直しをする事になりますので、数十年のサイクルで街全体が建て替わる事になります。戦後、日本の主要都市が空襲で壊滅状態になりました。ところが数十年のサイクルで建て替わるので、このサイクルが噛み合った時に、以前と変わらない生活が始まります。それからが高度成長の段階に入って行きます。私は日本が戦後の復興の早いのは、この使い捨て文化の影響と考えています。日本の復興は外国人にもびっくりするほど早いと言う事です。恐らく阪神淡路の震災の復興振りを、外国人は注目しているものと思います。
時代は変わるものです。受け入れ難くても、受け入れなければならないものがあります。建物だけではありません。いろいろなものが移り変わっていきます。
そっか!日本は使い捨ての文化なのですね。
そうすれば需要は常に続く、復興が早い、再生のサイクルが早い、だから復興も早い。なるほど!。いつも福餅さんのコメントは勉強になります。
確かに、時代は移り変わるものです。
ただ、低コストで高水準の設備を利用できるというせっかくの場所がなくなるのが悲しいですし、残念です。
すでに今年の主要ホールの申し込み抽選は倍率が上がって居るそうです。
市民会館は、単に建物、景観というものではない文化の拠点でもあったので、もっと代替とか対策を練ってからの取り壊しだったらな!と思うのです。