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美瑛町で「起業・開業・移住希望者向け現地研修会~冬季」
1月 17th, 2007
広大な畑のアート、丘の町美瑛。
「富良野」と共に北海道観光の代表的な町「美瑛」。
しかし、景観の美しさとは反対に、農業経営の現実派は厳しいようです。
1955年には2,400戸あった農家が2003年には4分の1の約600戸に減少。旗作物で色付けをされる丘の景観が保てないといった状況だそうです。(作物で作る色の帯のため)
そこで、地域外から起業力のある人材を誘致・育成し、雇用機会の拡大をはかるため、厚生労働省の補助を受け「地域雇用創出事業」として、無料現地研修会を行っている。
関東、関西、中部、札幌の大都市圏に居住し、美瑛町での起業・開業・移住を希望する人を対象に、美瑛町における起業や生活環境の実際を知ってもらうことを目的としたもの。要するに、新規就農者を誘致するためのものです。
北海道の大地に憧れ参加、就農。しかし現実はなかなか厳しく、成功する人はほんの一握りとか。
http://www.biei-entre.com/
地方の取り組みです。
2 Responses to “美瑛町で「起業・開業・移住希望者向け現地研修会~冬季」”
名前とは裏腹に、美瑛の美を確保するのは難しいですね。私は学生時代に北海道を徘徊した事がありました。北海道は「美」の文字の地名が目立ちますね。「美唄」「美深」「美幌」などです。この「美」とはアイヌ語での意味があるのかは判りませんが、やはり素直に「美」としておきましょう。
美瑛は観光地で有名な富良野の隣町になると思います。富良野はラベンダーの観光地ですが、これはまさに「美」の観光地です。しかし日本の政策としては、農業に対してあまり理解が無いのが現状です。現在では農業はあまり保護されていません。
日本では他に産業が無い為に、農業をする地域があります。ところが他の産業があれば、農業より収入がありますので、人達は別の産業に就く事になります。労働の割には報われない産業ですね。
さて、私が北海道を徘徊していた時に、競走馬の牧場でアルバイトをした事がありました。夜明け頃に起床して、すぐに馬を放牧してから、馬屋の敷き藁を全部外に出して、それを広げて乾燥させます。それから馬屋の掃除が始まります。この掃除が終わってから、朝食です。この間はかなり忙しいです。
馬屋の掃除が終わったら、少し時間がありますので、雑用をしています。夕方に干してある敷き藁を馬屋に入れて、馬を回収します。ところが放牧した馬が素直に戻る日ばかりではありません。その時には馬を追いかけて、馬屋に入れる事がありますが、これは長距離ランナーの様に放牧場を走り回るので、大変でした。
実際に携わって判るのは、観光客は朝食後の時間のある時に、観光していますので、牧場は牧歌的で良いと思うのは間違いです。朝夕の一番忙しい時を、観光客は知りません。
他の農業も同じで、忙しい時を見ていますと、就農は敬遠される事でしょう。また動物相手の産業には休日はありません。正月や盆だからと言って、エサを与えない訳にはいきません。その割には収入が伴わないのが残念です。
現在では離農する農家が増えて来ています。これは割りに合わないとの理由からだと思います。美瑛で就農させるには、何ヶ月か研修させる必要があると思います。安易に就農しても、すぐに離農して仕舞います。美瑛では農業より他の産業で人材を誘致する必要があるでしょう。
人間は職場があれば、そこに定着するものです。定着するアイデアをよく考える必要があると思います。
そうですね。
「美」のつく町。多くの町は産業の傾きでその「美」の姿を変えようとしていますね。
新規就農した人たちも、毎年のように、自己破産、自殺者が出ているそうです。
子供の教育問題、医療に関しても問題が多いと聞きます。
そのような状態ですから、主を失った農地は荒地となり美しい作物の帯の丘は原野と変わってしまいます。
それにより観光客も減る。負の連鎖ですね。
親戚が別海で牧場を経営しています。
おっしゃるとおり365日休みなしです。
広大な北海道の1/3の人口が札幌で暮らします。
札幌圏と考えたらもっとですね。
農業(漁業、林業)などの一次産業が北海道の基本のはずです。
高水準の賃金を得ている銀行や、エレベーターのボタン押して2万円みたいなところじゃなく、こういう土台のために税金を使ってほしいですよね。