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モラルの格差
12月 12th, 2006
このごろ経済的格差の話をなんどか書いてきましたが、モラルの格差も広がってきているように思います。
今日（夕刊トップ）にもあった、図書館の本の切り抜き問題もしかり。
実際、先日市の図書館で借りた美術書が何枚も切り取られていました。
子供が借りたミステリーの最初の頃に「こいつが犯人だ！」と落書きがされていました。
それに、およそ子供など見ないような本がその大半なんです。
こういうモラルのなさって。ゆとり教育で低下した学力のせいではありませんよね。（すでに大人行っている人も、多くやっている訳ですし）
それ以前、家庭教育の低下だと思うのです。親の質の低下が引き起こすものだと思います。
親の一貫しない態度、（たとえば、だめと教えているものも自分が忙しかったり、友達と話し中、電話中はいいか！って感じで許してしまったりね）や平気で公共のものを持ち帰ったり自己中心的な利用の仕方をする。借金してでも贅沢し、遊んでも、給食費は払わないとか。その上主張や文句は人一倍言う親、大人。
こんな人がやっているんでしょうね。
なんとも、経済以上に今の社会は、すでにモラルの格差が広がっていたようです。
2 Responses to “モラルの格差”
モラルの問題は時代や地域によっても違いがあります。私は初老になった今でも、時々スキーに行きますが、事故になった場合、今まではスポーツは危険なもので、「怪我は痛み分け」が基本でした。つまり怪我をしたら、自分が自分で負うのが当たり前でしたが、最近では「相手が悪い」との主張をする時代になりました。また裁判でもこれを認める様になり、賠償金◎▽円との事例があります。そこで私は保険に加入する事になりました。
またスキー場では特にスノーボーダのモラルが問われます。ゲレンデの真ん中で休憩するのは危険が伴うのは常識ですが、スノーボーダーはそれが判らない様です。ボーダー全員がモラルが悪い訳ではありませんが、横向きに滑る為に、雪上に座るには都合が良いものです。そこでゲレンデの真ん中で仲間と横に広がって休む姿が目立ちます。また腰掛けるのに都合が良いために、急斜面の真ん中で休憩するボーダーもいました。これではモラルも無いに等しいですね。
スキー場としては、最初はボード禁止や制限をしていました。これはマナーの悪いボーダーが多い事から、制限されたものと思います。ところがスキー人口が少なくなって、経営上の問題からボーダーの制限を少なくしています。もしスキー人口が多くなりますと、現在の状態ではボーダーは追い出される事と思います。
これも時代でしょうが、ボーダーの皆さんはゲレンデの真ん中で休まないで下さいね。出来たら端に行って休みましょう。また仲間と横に広がって座っていると、かなり危険です。ボーダーももちろんですが、スキーヤーも初心者がいます。そのまま飛び込んで仕舞いますよ。
ゼッケンを付けたボーダーが、集団でゲレンデの真ん中で休んで居た時、余計とは思いましたが、「ここで休んでいると危ないから、端に行きなさい。」と注意した事がありました。それがスキー学校の講習とは知りませんでしたが、ボードを教える方も危険を知らない様です。これでは生徒も良くならないです。
モラルは地域差もあると思います。何年か前の事になりますが、明石の花火大会の時に歩道橋で死者が出る事故がありました。行く人達と帰る人達がぶつかって、押し合いになり、死んだ例です。東京であれば行きが右側であれば、帰りは左側とか、中央が行きであれば、両端が帰りとの「暗黙の了解」が自然と出来ます。なかなか押し合いになる事はありません。それ故に今まではどれほど混雑しても、死者が出る事がありませんでした。
ところが関西では遠慮していますと、自分が潰される事がありますので、自己主張をする必要があります。これが問題になります。関東の電車では、降りる人が優先で、乗る人は降りる人が済んでから乗る「暗黙の了解」があります。ところが関西では降りる人が済むまで待つと、電車に乗れません。それも後ろから押されて、降りる人と一緒に乗って仕舞います。降りる場合もモタモタしていますと、降りられなくなります。そこで前の人を押しても降りなければ、時期を逸して仕舞います。
これは地域性と思います。東京では「前から順番に」との「暗黙の了解」があります。これは誰が決めた訳ではありませんが、自然とその流れが出て来ます。ところが関西では「暗黙の了解」は通用しません。関西で東京流にしていますと、自分の動きがとれません。
「郷に行ったら、郷に従え」とは良く言ったもので、私はやはり時代に取り残されるのでしょうね。
「郷に行ったら、郷に従え」って・・・
低いモラルや理不尽な事に従うということではないと思います。
他の文化や昔からの慣習を尊重することが、その基本的な考えだとおもいます。
悪しき慣習もあるとは思いますが、やっぱり最終判断は大きなくくりでのモラルだと思います。