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政治のモラル
11月 28th, 2006
政治のことは、じつはよく分かっていないのかもしれません。
いや、よく分かりません。
もし、民間で経営陣の方針に反した行動をして、リストラ、左遷させられたとします。
で、すぐに「やっぱり、社長に従います」と言っても、すぐに信じてもらえるでしょうか?すぐに会社に戻れたり、本社の同じポストに戻してくれるでしょうか?
まして、政治家は、有権者の支持の元、選挙で選ばれているはずです。
詫び状、誓約書を書けばもういいことなのでしょうか?
造反行為をしたことを指示した票もあったはずです。その人たちへの責任はないのでしょうか?
政治のモラルと、社会のモラルは違うのでしょうか?・・・・・
2 Responses to “政治のモラル”
政治とは国民から離れて行った別世界になって仕舞いました。国民を全く無視して、自分の都合で何でも決めて仕舞うのが政治です。
かつて自由に何でも話を暴露してくれた、20歳代の新人議員がいました。彼は最初は「国民」でしたが、自民党の教育によって「議員」になって仕舞いました。つまり議員の裏側は、国民には計り知れないものがあります。彼がまだ国民であれば、もっと陰に隠れた部分が国民に判っているはずですが、残念ながら都合の悪い部分を国民に隠す事によって、政治が成り立っている悲しい国です。これが「美しい国・日本」です。自民党の教育によって、「国民」から「議員」になった若者は、二度とクローズアップされる事はなくなりました。
復党に関しても、自民党もあまり党員が減って仕舞いますと、議席数が減って政権が危ぶまれますので、クビにしたくはないと思います。これも国民の問題より、政党の問題です。
さて、世界でも独裁者と言われる人物は、数多く存在していました。秦の始皇帝で名前は「政」。彼も独裁者と言われる人物です。またドイツのアドルフ・ヒトラーも独裁者と言われる人物です。
しかし独裁政治も全てが悪い訳ではありません。いろいろな意見を取り入れていますと、決まるものも決まらなくなります。それを「鶴の一声」で決めて仕舞いますと、国が同じ方向に進んで行くものです。例があまり良くないのですが、中国の毛沢東氏は、或る意味では独裁と言えます。ところが彼はあまり長期間独裁を続けた訳ではありません。それ故に彼は英雄となりました。
独裁政治に何が悪いかと言いますと、長期間政治を握っている事が間違いの種となります。秦の始皇帝の場合は、「不老長寿」を求めて、間違った方向に進んでいても、気が付かない部分がありました。またアドルフ・ヒトラーも最初は国民を導いていました。ところが長期間独裁が続きますと、間違った方向に進んでも、誰からもアドバイスはありません。
またモノが停滞しますと、腐って来ます。これは人(者)でも物体(物)でも同じで、或る程度の期間で入れ替えが必要です。それがずっと同じですと、どこかでモラルの低下が始まります。
最近では教育基本法なるものが話題になっています。私が考えるには、「国を愛せ!!」では無く、「愛される国を」作る必要があると思います。いくら教育で愛国心を植え付けても、国民がそれに従うものではありません。
戦争になって、「国の為に命を捨てろ!!」と言われた若者は、「や〜だよ〜」と言う割合が高いと思います。信用出来ない国に命を捧げる事は、考えられません。「命を捨てるぐらいなら、国を捨てる!!」と言う若者が多いと思います。50歳を過ぎた初老の私に、徴兵制の召集令状が届く事は無いと思いますが、もし召集令状が届いても、現状の日本の為に命を捨てる気持ちにはなれません。
私は日本が好きだからこそ、もっと良い政治をして欲しいと思います。外国に行きますと、日本の良いところが判るものです。国会議員の皆さんは、もっと国民を愛して欲しいと思います。また国民を愛せない議員は無用ですので、すぐに退職するべきでしょう。
なんでも裏はあり、思惑があり、作為が存在すると思います。
でも、政治は個人的だったり、一部の組織の利益を追求するものであってはならないと思います。
福餅さんのおっしゃるように、一部の人に都合の良いことではなく、皆が納得できる、皆が何足出来る国であれば、おのずと愛国心もわきますよね。