再び履修不足

11月 8th, 2006

予想通り大きな問題に進み広がっている履修不足問題。
もう何人も犠牲者?ともいえる自殺者が出ている。
入試や推薦、AO受検の配慮や、補修の軽減とかセンター試験の見直しとか事後対策といえる措置が追いかけている。
生徒は悪くない、かわいそうとか、これからの追い込みの時期に補修はかわいそうなどという意見が多いが、その方向だけで考えるのはどうなんだろう?と考えてしまいます。
ちゃんと履修していた子供たちはどうなの?
その時間、その問題になっている学校では受検対策を、受検科目に絞り込んだ授業をしていたはずだ。
そして、更には、今に始まったことではないはず。と、いうことは。
未履修の生徒たちはきっと有名大学に進み、すでに医者、学者、官僚と、社会の重要ポストに進む道を歩んでいるかもしれない。
勿論その人たちはいまさら補修もない。
その人がみんな履修していたら、履修した子供と条件が同じだったら、合格者は違っていたかもしれない。そう考えると、今年だけじゃない昔から不平等があったはず。
そう考えると。補修が義務付けられる今の3年生だけがかわいそうなの?
とにかく、今年だけの問題ではない。根本的な教育のあり方の問題です。
切実感のない人たちの話し合いだけで決めない、ちゃんとした教育を再生してほしいですね。
もうすぐ子供たちが受検世代になる親はやっぱり心配なのです。


4 Responses to “再び履修不足”

  1. 福餅 on 11月 9, 2006 2:44 AM

     私の二番目の豚児♀は、今年大学受験です。この高校では、履修不足は無いと言っています。この点では私は部外者となるのですが、この履修問題は何かが歪んだ結果だと思います。
     知らないより知った方が良いのは当然ですが、人間は全てを知ろうとすると、時間がありません。また時代が進みますと、覚える事も次第に増えて来ます。そこで履修の選択が必要となってきます。
     私の出身高校は、工業大学付属でしたので、数学の授業がかなり多かったものです。これは多分受験を意識した授業だと思います。
     また一番下の愚息♂は私立中学に通学していますが、中学2年までに中学生の授業は殆ど終わらせて、3年生から高校の教科書を使っています。これも受験を意識したカリキュラムだと思います。
     終わって仕舞ったものは、仕方がありません。しかしこれから受験をする高校生にとって、受験に必要の無い科目を履修させるのは、酷というものです。
     受験に関係の無い科目であれば、入学試験が終了してから、授業をするのも一案とも思います。
     不公平感は、どの世界にもあります。例えば私の時代の給食と言えば、コッペパンとキャラメルマーガリン、そしてブタミルクでした。ブタミルクとは、文字通りブタのエサにする脱脂粉乳を食糧としていました。エサですので、人間の口に合うとは限りません。不味くても栄養が必要な時代でした。
     今では給食が「美味しい」と言われています。私は確認していませんが、私の経験では給食は「不味い」ものでした。今の子供が羨ましいものです。しかしこれが時代です。これが現実です。時代と共に良し悪しが移り変わって行くものです。
     私は不公平に感じますが、しかしこれが時代ですので、気にしない事にしています。履修問題も同じで、時代に合わせて生活する必要があります。
     不公平とは言え、今までの事は終わった事で、これからどうするかが問題になります。必要の無い科目は、履修しなくても良いのでは無く、最低限の知識は必要です。それ以上の知識が必要であれば、独自に勉強する事になります。
     今では「ゆとり教育」と称して、学校5日制となっています。この「ゆとり教育」が履修不足を齎したとすれば、頷けるものがあります。これが教育の歪みではないでしょうか??
     日本は石油が出ません。地下資源の殆ど無いこの国で、「ゆとり教育」が必要でしょうか??学力低下が叫ばれる時代に、「ゆとり教育」は必要ないと思います。
     教育が堕落したら、子供たちも堕落して行きます。
     文部科学省は単なる飾りではありません。これからどうするかは、文部科学省にかかっていますので、机上の空論だけではなく、現場を見て欲しいものです。

  2. kera on 11月 9, 2006 7:23 AM

    仕方ない、今補修は酷だ、後ですればいい。
    これもひとつの考え方かもしれませんが、でも、教育指導要綱があり、高校卒業に基準単位があるなら、そういうルールーの教育に今席をおいているなら従う、だって自由勝手ではいけない「その団体(国?高校?)に所属している間は、その団体の決め事に従わなければならない。」と同じだと思います。
    また、昔と今では勿論差があって当然だと思います。今、同じ時代、同じ基準で同じ制度に属しているのですから、そのルールを守ってこその自由だと思います。

  3. あしぼ on 11月 9, 2006 12:10 PM

    我が家の娘も高3で世界史の履修不足です。すべき事をしなかった事は確かに悪く、それはどう言い訳も出来ません。
    我が町には予備校も塾もありません。
    その分(と私は思っているのですが)長期の休みには補講があります。
    3年生にもなるとお盆とお正月の数日、たまの日曜だけのお休みで、土日祝日返上で補講して頂いています。先生方はよくやって下さっていると思います。
    週5日になってからは中学時代も含め、全く余裕がなくなってきています。
    予備校などで補わなければならない勉強って?
    センター試験も、履修すべき内容(高校で習った内容を幅広く)を問う問題であるべきなのではと思っています。

  4. kera on 11月 9, 2006 12:56 PM

    まあ!心配ですね。
    当事者やその親は気が気ではなく、怒りのやり場もなく、不安だと思います。
    少しでも負担なく、進めることを祈っています。
    とにかく国ぐるみともいえる確信犯で進んできた事ですが、やりきれないですよね。
    とにかく根本的に今の教育がおかしいです。
    私の住むあたりは、市内でも有数(?)のお馬鹿地帯。そのせいか?100m間隔?というほどの近さで予備校、塾が並んでいます。
    当然学校は、受験は塾(予備校)でやってくれ!というスタンスです。
    子供も、「学校へ行く暇があったら塾(予備校)へ行った方がいい」とまで言います。
    親も、みんな行くし、うちの子も・・と月数万円も払い行かせ、深夜の塾(予備校)の周りは迎えの車で渋滞になるほどです。
    まさに、親の経済状態が子供の進学を左右するという状況なのです。
    一部の学校を除いては、札幌市内の中学、高校はあてになりません。
    これもまた変なことだと思います。
    このような受検の結果だけが評価される今の教育が根本的問題だと思います。

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