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これが道警の言い分
8月 19th, 2005
北海道警察の不正問題は何度も取り上げてきた。
そのくらい大掛かりな、どんどん広がっている(今もでしょう)ものだからなのですが・・・
昨日、1つの不正に関する裁判の判決が出た。
会計文書に捜査用報償費の支払先として名前を無断で使われたとして、道北地方の男性(63)が道を相手に総額70万円の賠償を求めた訴訟の判決です。
結果は、道警の警察官が名前を無断使用し、虚偽の公文書を作成したと認定し、「氏名は個人の人格の象徴で人格権を構成する。氏名権を侵害した」として、15万円の支払いを道に命じた。
これは、道警不正経理問題発覚の端緒となったもので、一昨年、外部に流出した。95、97年度の計2カ月分の捜査用報償費の支払先として36人の名前が記されていたが、マスコミが取材した結果、いずれも身に覚えがないか、実在しない人物らしいことがわかったものの1件です。
審議の中、
「公表されるはずのない内部文書で、原告に存在を知らせ精神的苦痛を与えたのは取材活動だ」
と、反論していたのです。
これが道警の言い分だったのです。
もちろん原告の勝訴は当然だと思います。
ほぼ全部書で組織的な裏金作りがあったことを認め、外部監査なしでは是正できない体質と結果を出した道警ではありますが、結局、これが言い分なのです。