6)モーゼル:ベルンカステル〜ツェル」カテゴリーアーカイブ

ドクター・ターニッシュでバーベキュー

ワイン博物館を出て左に歩き、橋からの交差点もそのまま真っ直ぐ行くとドクター・ターニッシュのご自宅がありました。シーファーの石造りで築数百年とか。昼食はこの建物の向かい側にある蔵の敷地で頂きました。外で肉を焼いているのですが、厚みのある肉でなかなか焼けず、後5分、後5分と30分ほど経過。様子を見に行くと「おまえたち腹がすいているのか?」と言われたとか(笑)丸い網を鎖でつるし、三脚のようなものに滑車がついていて、高さを調整したり網をくるくる回したりとなかなかよく出来た仕掛けに感心。ただ木を燃やしているので火力がいまいち、日本の炭があればすぐ焼けるんですがねぇ。しかし持って来るには遠い(笑)付け合わせはこの地方でよく食べる郷土料理のサラダが山盛り。


昼食にも何種類かのワインとシナップスをご馳走になりましたが何を飲んだかは失念、、、2003年の発酵途中の新酒はやや濁りとかすかな発泡がありフレッシュでした。ラベルもまだ出来て無く手書きでした。肉はポークをワインと調味料に漬けたもので少し歯ごたえがありましたが、とても美味しく、あっと言う間に平らげてしまいました。で写真の皿は皆空っぽ(笑)

秋田にある酒蔵さんの専務、Kさんがおみやげの吟醸酒とパンフレットで日本酒の造りを説明しているところです。サケ・マイスター、ライスワイン?この旅行で訪れたワイングートにはKさんの吟醸酒を日本からのおみやげとして持って来ましたが、皆さんどんな印象を持ったでしょうね。

ワイン博物館

クース側にあるワイン博物館の見学です。博物館は橋を渡ってすぐ右手にあります。ここにはモーゼル中のワインがあると言われています。展示とモーゼルのワイングートのコーナーがあり蔵の説明と樽の上にはワインが置かれ自由に試飲が出来ます。グラスを片手にまじめに?飲んでいるおじさんもいました。

中世の裁判所に手錠

2004/5/5午前10時30分
お店も開き、街は行き交う人々が増えて来ました。広場には中世の裁判所だった建物があり、外の壁には鎖が付いていて、その先には手錠がありました。囚人を繋いでいたのだそうです。晒し者にされたんですねぇ!早速繋がれてみた二人(笑)手錠が壁の石にあたって削られた大きな穴が開いていました。いったい何人の囚人(ではないかも知れない人々)がここに繋がれたのでしょう。

ぶどうの苗を売っていました。お店のおじさんにぶどうの品種を聞いているところです。
ここにも洪水の水位が記されています。結構洪水があるのですね。昨年2003年も洪水があったようです。日本では梅雨や台風で洪水になる事が多いと思いますが、12月や1月、2月に洪水とはいったいどうして?

400年前の木組みの家と洪水跡

ケラーマイスターのバウアーさんの案内でベルンカステルの街を散策しました。木組みの家は古いもので400年前から建っているとの事でした。上部の軒下に書かれている文字は、持ち主がそれぞれ好きな言葉を書いているのだそうです。壁には1651年、1740年、1882年のモーゼル河洪水の水位が記されています。

ドクトールの畑

ベルンカステラー・ドクトールの畑です。先ほどワインプローベをしたケラーはこの畑の地下にあります。畑の左上にある展望台でバーベキューの予定でしたが、あいにく小雨模様で肌寒く、中止となり橋を渡ったクースにあるドクター・ターニッシュの建物の中で昼食と言うことになりました。展望台での眺めを楽しみにしていたのでとても残念!
畑に入る門です。畑に門があるのも珍しいですね。

畑は一面シーファー(粘板岩)の小石に覆われています。普通畑に石はじゃまなだけですがここモーゼルではわざわざ畑にシーファーを入れます。それは日中、太陽に暖められたシーファーが夜になって放熱し畑の温度が保たれ、ぶどうの生育がよくなるためです。
ドクトールの畑からシーファーを貰って来ました。

ドクター・ターニッシュで一番貴重なワイン

7種類目のワインプローベが終わると、ワイン樽が並ぶ部屋を通り、さらに奥の部屋に案内されました。古い棚にカビに覆われたワインの瓶が、、、特別の貴重なワインだけを保管しているシャッツカンマーです。おもむろに一本のワインを取り出し、このセラーで一番貴重なワインですと紹介、この前のオークションで何百万円の値が付いたものとの事でした。このようなワインはどんな味がするのでしょう、美味しいなどと言うことを超越した味なのでしょうか?さてこの部屋で最後のワインプローベ、、、いえ今見せられたワインではありません!トリアー大司教を癒したドクトールの畑から採れたぶどうで造られたワイン、2002年ベルンカスタラー・ドクトール・リースリング・アウスレーゼです。う〜ん、、、さすがにこの場所で、この上の畑のワインを飲む、、、最高の演出ですね〜たしかに美味しい!?

最後の試飲も終わり、再び元の部屋に戻ります。今日飲んだワインの瓶がずらり、もう一度確認です。

ドクター・ターニッシュでワインプローベ

Wine Tasting at the Doctor cellar on the occasion of the visit of Mr.Tatsuyuki May 5th 2004
ドクター・ターニッシュでのワインプローベリストです。8種類のドクター・ターニッシュを代表する畑のワインを試飲しました。リーゼラー・ニーダーベルグ-ヘルデン、ベルンカステラー・グラーベン、ブラウネベルガー・ヤッファー-ゾンネンウーア、グラッヒャー・ヒンメルライヒ、ヴェーレナー・ゾンネンウーア、ベルンカステラー・ドクトール(このすぐ上の畑)これらの畑は最高の立地で10ヘクタールあるとのことです。最初の部屋で7種類試飲をしました。ここのワインは高級酒で知られ、上品な甘さのあるワインです。今まで訪れたワイングートは全て辛口(トロッケン)なのでだいぶ印象が違います。

ドクター・ターニッシュのワインケラー

先ほどの扉を開けると長い通路があります。突き当たりには池があって広い部屋となっています。池はドクトールの畑からしみ出た地下水で、昔はこの池で樽などを洗ったのだそうです。洞窟といった印象の池は薄暗い証明の中きれいな水を蓄えています。神秘的、、、部屋は重厚な鉄のシャンデリア風で白熱灯の照明があります。第二次大戦中はここベルンカステルも連合軍の空爆を受け、この場所は空爆を避けるため大勢の市民が防空壕として使ったのだそうです。

歴史を感じさせる重厚な照明。左右には鉄の扉があり木樽が連なるケラーとステンレス樽が連なるケラーがあります。
今回の旅行では写真は出来るだけフラッシュを使わないでその場の雰囲気を写すようにしました。

ドクター・ターニッシュの扉

2004/5/5午前9時
ホテルから徒歩で10分、町はずれにある」ワイングート・ドクター・ターニッシュ家(Weingut Dr.H.Thanisch)の名畑ドクトールに着きました。畑の地下にケラーがあります。約束の時間にケラーマイスター(バウアーさん)が現れGuten Morgen!

少し遅れて就任したばかりというオーストラリアから来たゼネラルマネージャーもみえました。
扉のレリーフを説明するバウアーさん。病気のトリアー大司教(プリンス・ボーモンド・二世)に農民が葡萄酒を勧め、このワインで病気が回復したという有名な話を描いています。

ベルンカステルの歯医者とパン屋?

2004/5/5 8時50分
船着場の駐車場でバスに荷物を積んだ後、徒歩でワイングート・ドクター・ターニッシュ家(Weingut Dr.H.Thanisch)を訪問します。ドクター・ターニッシュ家は大規模な会社ですが、とても有名なワイン蔵で350年以上の歴史があります。神田和泉屋学園ドイツワイン科講師、小柳先生のご紹介で特別に見学を許可されたそうです。約束の時間まで朝のベルンカステルを散策しました。
病気のトリアー大司教(プリンス・ボーモンド・二世)に農民が葡萄酒を注いでいるレリーフ。このワインで病気が回復したという伝説があります。右と下は木組みの家々です。モザイクのように美しい、、、


ショーウインドウにあった歯医者さん?、、、ペンチで歯を抜かれかなり痛そう〜〜昔は床屋さんが片手間に歯を抜いたそうですが抜いている人の正体は??こんなのを歯科医院に飾ったらたちまち患者さんは来なくなりますよね(笑)
パン屋さんはいいですね!隣にあるW.C.のプレートはちょっとね〜(笑)