ちびくろ・さんぼ

 ロングセラーでありながら人種差別の批判を受け絶版になっていた絵本「ちびくろ・さんぼ」(岩波書店)が瑞雲舎から4月に復刊されることになった。20代から上で一度は目にしたことがある人も多いはず。私も昭和30年代に読んで、さんぼを追いかけたトラが木の周りをぐるぐる回っているうちにバターになる話は、強烈な印象となって記憶に残っていました。
 絶版になると聞いたときはなぜ?どこが人種差別なのかと思っていました。アメリカでは「さんぼ」は黒人への蔑称を意味することが理由だったようですが、「ちびくろ・さんぼ」の舞台となったインドでは一般的な子供の名前なのだそうです。
 この機会に何が差別でどうして絶版になってしまったのか、もう一度読んでみようと思います。

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